自転車を始めて約1年でやっと昇格することができた。
始めた当初は唯一の初心者で続けていけるのかとても不安だったが、競技部の先輩や1年の支えもあってなんとか今までやってくることができた。
去年のシーズン中は膝の痛みでなかなか乗れなかったりしてもどかしい思いもしたが、今年に入ってからは体の方のトラブルも少なく満足のいく練習ができていると思う。それもあって、今回の大会は自分の足に関してはかなりの自信をもって望むことができた。
今回のレースはできればスプリントではなく逃げに持ち込みたいと思っていた。前回の川島クリテリウムでスプリントが力だけでなく、相手の動きや飛び出すタイミングといった複数の要素によって勝敗が決するということを実感していたので、スプリントに持ち込むのはリスキーだと思い、勝つ確立を上げるには逃げかロングスプリントに持ち込むのがいいと考えていた。当日コースの下見に行くと、最終コーナーの手前に工事によりs字コーナーができていた。しかも、この区間の路面は他の区間と比べてガタガタの状態だったので、この区間の手前で飛び出せれば逃げきれそうだと思った。スタート前、自分より前の組で走った熊野さんも最終コーナーで前にいないとスプリントしても追いつけないと言っていたので、この作戦にかなりの自信をもってスタートすることができた。
レースは自分が飛び出した最終回の後半まではかなりスローペースで進んだ。そのおかげで、2周目の180度ターンでかなり後ろに下がってしまったが3周目に入るところで楽に先頭付近に戻ることができた。さらに、みんな足が残った状態でそれぞれが仕掛けるのをためらっているような雰囲気も幸いした。自分よりも早く仕掛ける人が出なかったことは大きい。また、さすがに後ろにぴったりと付かれた状態でホームストレートに入っていたら逃げきれなかったと思うが、この雰囲気によって自分がアタックしたあと後ろが一瞬お見合い状態になり、そのおかげでできた数メートルが今回の勝因になったと思う。
やっと昇格したがこれで終わりというわけではない。むしろこれからが重要だと言っていい。今年のインカレに向けて、より一層練習に励んでいきたいと思う。
