信州大学 自転車競技部

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ツールド熊野参戦記(2) 小林

>3日目

ついに本大会の山場ステージの日がやってきました。

スタート前は昨日よりもリラックスして準備することができました。

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photo:Kensaku SAKAI/FABtroni+camera

スタートして20㎞程はアップダウンが続きそれが終わるとついに千枚田2回と札立峠1回の山岳が始まります。獲得標高は1600mくらいなので楽勝かと思いきやかなりきついです。

まず、最初のアップダウンの区間千枚田下ってからのアップダウンの区間がとてもきついです。前に前にという気持ちはあるのに周りの選手の圧に押されてなかなか前に上がれないで、登りに入ると本当に千切れそうになります。集団の後ろがこんなにも怖く感じたのは久しぶりです。

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 photo:Kensaku SAKAI/FABtroni+camera

平坦や下りのペースは本当に次元が違います。平坦は学連のレースなどでは後ろについていれば全然つらくないのですが、このレースでは平坦はおろか下っていても後ろは引き千切られそうになります。文章では伝わらないと思いますがほんとに半端ないです。

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 photo:Kensaku SAKAI/FABtroni+camera

登りはもちろんきついですが、意外にもレース中一番リラックスできた時間かもしれません。登りはスピードが落ちるのでひたすら自分の走りに集中することができます。この時くらいしかペダリングがどうこう考える機会はありません。

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 photo:Kensaku SAKAI/FABtroni+camera

自分は学連でもたいして登りが速いわけではないので一瞬で千切られてしまうかと思いましたが最終グルペットに残るのは全然余裕でした。千枚田は登りが終わる直前にシマノの入部さんが追いついてきたのでそれについていったらちょっときつかったですけど、一番長い札立峠では最終グルペットで足を休めながら登ることができました。

ここまではすごく順調に来ていて完走は間違いないかなと思っていましたがこの札立峠の下りで思わぬハプニングがありました。
下りの速い外国人選手2人に無理についていこうとしたらきつい右カーブで前転してもう少しでがけから転落するところでした。落車DNFです。

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いつもの落車だったらアドレナリンの力で全然痛みを感じないのですが今回は強烈な痛みを感じて足がとれてるかと思いました。結局足は取れていませんでしたし大きな外傷もなかったのですが、かなりひどい打ち身をしてしまったようで落車から6日たった現在でもひどいアザと腫れでまともに歩くこともできません。

2日目のステージよりは明らかに調子は良かったしかなり足を節約できている感じはあったので本当に悔しいです。youtubeのコース動画で大体のイメージはあったのですが勾配のきつさや道幅などが分かっていなかったので、前の人の減速具合だけで次のコーナーのきつさを判断していました。落車したコーナーは外国人選手がかなりの勢いで突っ込んだので緩いコーナーなんだろうと思ったら相当深いコーナーで軽いパニックになったのが落車の原因だったと思います。

試走ができない分しっかりと危険なコーナーの特徴を頭に入れておくくらいのことはしておかないといけなかったと思います。僕の準備不足でAACA選抜チームの完走の夢は立たれてしまいましたし、一緒に走っていたグルペットの方にもご迷惑をおかけしました。反省して次回に生かしていきます。

 

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photo:Kensaku SAKAI/FABtroni+camera

最後に数々のサポートをしていただいた鈴木さん、池田さんそしてチームのみんなには本当に感謝しています。ありがとうございました。

そして、来年は完走するので来年も選んでください!!