信州大学 自転車競技部

信州大学自転車競技部のブログです!はてなダイアリーからはてなブログへ移行しました。日々の練習、試合レポートなどを綴っていきます!

ツールド沖縄市民210 2018 @ナカタ

後期が始まって1ヶ月半くらい経ちますが、全く練習ができていません、中田です。亜、あと最近バイト先でインフルエンザ流行してまして恐怖でしかありません。

まあ今回そんなことはどうでもいいんですが、本日2019年11月10日は日本最大の市民レースであるツールド沖縄の開催日であります。自転車乗りなら一度は出てみたいこの大会、実はちょうど1年前の2018年11月11日、学校と体調を引き換えに第30回大会に出場していました。もはや鮮度もひったくれもありませんが、去年の僕の体験をブログにしていきたいと思います。

まず沖縄に出ようと思ったのが6月くらいだったかな。それで7月1日くらいから泊まる宿探しを開始。僕は当時まだ免許を持ってなかったので徒歩で動ける範囲にあるホテルに泊まりたかったが、この時にはもうほとんど埋まっていた。ビジネスホテルとかは完全に空きがありませんでしたね。

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↑ 最終的にはbooking.comで見つけたクラスイン名護に泊まった。これは金曜日の夜、ホテルに到着した時に撮った写真。

 

さて沖縄に行くためには飛行機で行かなければならない訳だが、松本からだと中部国際空港からが最短ルートだった。計画としては、金曜日の授業は出ずに沖縄に移動、日曜日レースを走った後にその日中に松本に帰るつもりでいたが名古屋までは帰れるものの、そこから松本までの交通手段が無かったため日曜日は那覇市国際通りにあるアベストCUBU那覇国際通りというビジネスホテルに泊まった。

一通りの遠征計画を経てて、早目にエントリーを済ませて9月くらいに飛行機のチケットを予約。かなり早目に予約したのでチケット代は安く済みました。確か片道6000円とかだったかな?ちなみにANAです。

そして11月9日金曜日の朝松本を出発、中部国際空港に移動していざ沖縄へ。空港内ではちらほら輪行持って歩いてる人を見かけた。飛行機に乗るのは修学旅行以来だったのでちょっと戸惑うこともあったが無事に那覇空港について自転車を受け取り、ここからバスで210のスタート&ゴール地点である名護市へ移動。免許ある人は那覇でレンタカー借りて移動していた人も多いんじゃないかな。

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那覇から名護は意外と遠い。

そして次の日の土曜日、沖縄らしい暖かい天気の中市民50のコースを試走。むしろ暑かった。

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↑写真では分かりにくいけど海が綺麗でした!

走り終わった後はゼッケン類をもらいに受付会場へ行ってきました。そこでなんと高校の自転車部の先輩(千葉大、身長185のイケメン)に偶然遭遇!こんなこともあるんですねえ。

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↑ゼッケンがかなりでかい。

 

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↑とりあえずこれくらい有れば足りるかな〜って感じで用意した補給食


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↑一度はやってみたかった、コースプロフィールを書くやつ。ステムに貼った方が見やすいです。

 

さていよいよレース当日日曜日、5時に起きて5:30にはスタート地点に行ったのに会場にはありえんくらい人がたくさんいた。市民レースあるあるの、早いもの順場所取りが既に始まっていました。

実は朝起きた時に喉に違和感があり、風邪の予兆は既にあった。

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↑市民210の招集場所、既に100台くらいは並んでた。

僕もこの列の最後尾に自分の自転車を並べて荷物預けたりトイレを済ましてここに戻ってきたら、もうみんなスタート地点に移動していて僕の自転車は取り残されていて悲しかったです。

まあでも一応時間に余裕を持ってスタートは迎えることはできた。去年の上位選手の紹介が終わって、7:27にいよいよレーススタート。350人のよーいどんスタートだからなかなか列が動かなかった。まるで信号が赤から青になった時みたいな感じ。僕がスタートラインを越えるまでの100mくらいの間で、もうすでに落車して補給食ぶちまけてる人がいました。まあこのあとの70Kmは絶えず落車が起きるのだが、、

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↑ 多分70Kmくらい。まだ集団内にいた。

やはり公道を封鎖してやるレースなので突然道幅が狭くなるところが何箇所かあって、そこに突入するたびに落車&詰まってからの中切れがあった。僕は真ん中より後ろを走っていたからその影響をもろに受けてきつかったです。落車こそしなかったけど落車による足止めを一回食らってしまった。水飲んでる時に前の方で落車が起きて、ボトルを捨てるわけにもいかず片手で後輪だけブレーキをかけたためリアタイヤが剥がれたらしい。剥がれていたのに気付いたのは走り終わってからだけどよくこれで残り140kmパンクしなかったなあってレベルだった。

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↑走り終わった後に撮った写真。完全に表面が剥がれている。

 

前の選手に突っ込みかけた衝撃で手に持っていたボトルが飛んでいったので、拾ってからホイールや変速に異常がないのを確認してから集団に復帰。そのまま普久川ダムの登り1回目へ入ったはいいもののこの1回目の登りで先頭集団からは早くも千切れてしまった。登ってて既に脚がパンパンだなぁとは感じていた。

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YouTubeにアップされていた動画内に普久川ダムの登りでまだ集団にいる時の自分が映っていた。(右側、黄色い靴)

 

登り切った時にはもう先頭は見えなくなっていて、そこからゴールまではひたすら千切れた人どうしでとにかく完走目指して走って走って走った。僕はもう80Kmくらいで脚が攣りかけていて、他の方々のローテにほぼツキイチしながら120〜30kmくらいまではなんとかまともに走れていた。

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↑多分100〜120kmのどこか

 

でも確か140kmだったかな、名も無き登りでついに両脚の太腿、ふくらはぎが同時に攣ってしまい道端に倒れ込んだ。しばらく身動きが取れずここでDNFするかもしれないと本気で思った。ちょうどその苦しんでる時にジュニアクラスの先頭集団の津田悠義選手らに抜かされていったのを今でも覚えています。

いつまでも倒れこんでいても仕方ないのでとりあえず立ってストレッチしてから山頂まで歩いて、なんとかまた自転車に跨って走り出すことはできた。だいたいこの辺りから別カテゴリーの人達に抜かされ始めた。

さて、このツールド沖縄では大会スタッフの方が水とスポドリを210kmでは3カ所で補給してくれます。周りの人は補給時にボトルを捨てて新しいボトルを受け取っていたが、多分その捨てたボトルは帰ってこないので、僕は自分の空になったボトルは背中に入れて走った。85kmで最初の補給を受け取り136kmで2回目、174kmで3回目を受け取ったのだが、この日風邪引いていて体調が悪かったのもあってか(あとは気温?)とにかく水が足りなかった。特に136〜174kmの間が全然足りなくて死にそうだった。脚は攣ったあとでやばいし、さらにガーミンの走行距離と残り何kmの表示が数kmずれてていつ補給がくるのか分からなくて辛かった。

命からがら、3回目の補給を受け取ってあとは海岸線と細かいアップダウンの後羽地ダムの登りをこなせばもうゴールなのだが、174km〜210kmの間が今までの中で1番しんどかったと思う。足も肩も首も痛い、加えて水も足りないしでこれ足切りされてゴールさせてくれないんじゃないかとか、とにかくきついから早く終われとしか考えられなかった。

そしてようやく羽地ダムにたどり着いたはいいもののもう全く力が残っていなかったからこの登りは自転車から降りて歩いた。自分だけでなく他に歩いてる人はいたし、脚攣って倒れ込んでる人もやはりいた。下りに入ってから再び自転車に跨ってゴールに向かって漕ぎ出したはいいものの、やっぱりどうしても水が足りない。

おそらく残り10Kmくらいだったと思う。コースレイアウト上、最後の登りらしい短い登りの沿道にチームの家族や関係者が応援している所があり、そこを通る選手にレッドブルやコーラを渡していた。もうここしかない!吸い寄せられるようにコース脇に寄って1.5Lのコーラ持ってた人に「すみませんちょっと貰っていいですか」と声をかけてありがたく飲ませて貰った。あのコーラの味は今でも忘れません。生き返りました。

そこからはもう下りと平坦だけだったので気合いで走り先頭から遅れること1時間20分、259位で無事ゴール。きつかった以外の感情が湧かなかった。

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↑ あと数百mの所、背中が膨らんでいるのはボトルが入っているから。

 

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↑ギリギリで完走

 

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↑ ストラバ

 

まあ、こんな感じで多少きつきつの遠征ではありましたが1人でエントリーして沖縄行って、ギリギリだったけどなんとか完走はできたし、良い遠征だったと思います。

走り終わったあと着替える時、脚を曲げるたびにいろんなとこが攣って1時間くらいかかったり、その日の夜やっぱり風邪引いて、そのまま次の日飛行機に乗ったら航空性中耳炎になったり、その2日後に線形の中間テストだったりと予想しなかったトラブルもあったけど、色々と経験することができました。また、1年生でかつ比較的暇な後期だったからやれたことでもあったと思います。まあまた、学生のうちに出場できる機会があれば院生になった時にでももう一回チャレンジしたいです。

これから沖縄に出てみたい、出ようかなと思ってる方に、このブログを参考にしてもらえたら幸いであります。

 

最後に最近ハマってるYouTuberのリンク貼っときます。

wakatte.tv

https://youtu.be/3pc3cxoctlQ