信州大学 自転車競技部

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全日本学生個人ロードタイムトライアル 新井

 今日は埼玉県の加須市で全日本学生個人タイムトライアルが開催された。タイムトライアル=カッコいい、そんなテキトーな理由でエントリーを決め、要項など読まず近所のカフェにお茶でもしに行くような気分で何の準備もせず走った自分とはいったいなんだったのだろう。一日の出来事を順を追って振り返ってみようと思う。

 朝は三時に起きた。前日は12時頃に寝たので寝起きはそこまで悪くはなかった。だが頭が重たく、呼吸がしずらかった。無意識に布団を蹴りまくっていたことで真夜中の寒さに完全にやられていた。自らの手で風邪を呼び込んでしまった。幸い熱はなかったものの鼻水の量が半端ではなかった。意識を緩めると足元に水滴が、それぐらいとめどなく鼻水があふれ出していた。風邪ではあるが熱はなかったので普通に参加することにした。ジャージに着替えると順調にウェアをリュックに詰め込み、時間が余ったのでyoutubeを徘徊していた。気付くと集合時間の4時、やばいと思って出発。一歩外に出るととても寒かったが「朝の寒さが頬を打てば風邪なんてすぐに治ってしまうさ。」という頭の弱い中二病満載な発言を寮の玄関に残して無事出発。信大に着いて瞬間で気付いた。「朝の寒さに完全にやられてしまった」と。睡眠は脳の働きにとても重要だということを学んだ。行きの車内では鼻水が止まらずずっと鼻をかんでいたが、ちょいちょい休憩をはさんでもらえたおかげでリラックスした雰囲気で会場入りすることが出来た。

 会場入りしてからは自転車を組み立て問題がないことを確認してからいつも通りの長いタイツにアンダーウェア、信大ジャージの組み合わせに着替え、もらったゼッケンをジャージと自転車に装着しようとした、が、安全ピンがない。寺尾先輩と小林にピンを借りて無事装着完了。ついでに大森先輩にベルを借り、寺尾先輩に反射板をつけてもらい検車へ。土手を下り列に並び順番を待つこと数分、自分の番が回ってきた。検車する人がやけに太ももの辺りを凝視してくる。ん、そっちの方だろうか。いや、そんなことはなかった。学連のレースでは基本的にタイツの着用は認められていないのであった。「これじゃちょっと出れないね〜短いのに着替えてもっかい来てくれる?」ふむ。短いのなんて履いてきたボクサーブリーフしか思いつかない。一旦土手を上がり先輩たちに報告。聞くや否や「俺たちもないから他の方に当たってみよう。」と後輩を安心させてくれた先輩たち。地味に感動を覚える19歳男子。とはいっってもレース会場、やはりなかなかビブショーツを貸してくれる人は見つからない。歩き回って先輩たちが一緒に合宿をした大学を発見。無理を承知でかけあってみると持っていたビブショーツを快く貸して頂けた。

大学の名前は失念してしまいましたが、あの際ウェアをお貸し頂き助けて下さった方、本当にありがとうございました。また、レース前の大事な時間にお邪魔してしまって大変申し訳ございませんでした。おかげさまで無事レースを完走できたことをこの場を借りて報告させて頂きます。この度は本当にありがとうございました。

11時12分スタートにも関わらず、10分の時点で僕はまだトイレにいた。着替え終わるとダッシュで土手を駆け下りて再度検車へ。すね毛はルール違反ではなかったようで検車を無事クリア。と、視線を上げスタート台を見る。「148番!ゼッケン番号148番!」私だ。148番は私であった。並ぶ選手を抜かしてスタート台に駆け上がる。同時に「じゅーびょーまえー」あそこまで残酷なカウントはこれまで耳にしたことがなかった。支えてもらえるのをいいことにサドルに飛び乗り右のクリートをはめる。「さんびょーまえー」アカン、左のクリートはまってない!待って!「ゼッケン番号148番の選手がスタートしました」タイムトライアルでクリートがはまってないままスタート台の斜面を走り降りる選手なんてなかなかお目にかかれるものではない。私だ。泣きそうになるのをこらえて左クリートをはめ、下ハンを持ってダンシング。ある程度スピードがのってきたところで慣れないDHポジションに切り替えてペダルを漕ぐ。それから30分以上はひたすら向かい風との闘いだった。アップ?なにそれ美味しいの?状態からの借り物あれポジはちゃめちゃレーシングだったため開始二分でサドルは三角木馬と化した。刺さる刺さる、あぁ刺さる。だが助けてくれる人はいない。というかサドルの問題をレースに持ち込む自分のアホさ加減に走りながらあきれていた。一人だけ追い抜きしばらく耐え忍んでいると折り返し地点が見え、往路の厳しい15キロが終わろうとしていた。赤い小さな旗をふるおっちゃん。折り返し地点を示すコーンは30mほど先だったが旗が振られたのでUターンだと思って何もないところでUターン。何かを叫ぶおっちゃん。耳をすませば「こっちまでこいやーーー!!!」怒られてしまった。すでに反対車線にいたがそのままコーンまでトロトロ走って逆走Uターン。「すいません。ほんとすいません」謝りながらターンしていると再度怒られた。「次の人きとる!!!!」まだ離れていたためぶつかることはなかったが、あの時不安にさせてしまった選手の方並びにUターン地点に立っておられた方、本当に申し訳ございませんでした。

復路は強い追い風で気持ちよく走れたが、途中でダンシングしようとしたらギヤが足りなかった。53-39 13-25というギヤでは平地TTは足りない感じがした。それ以上に問題が多すぎて今はギヤを交換している余裕などないが。。。
そんなこんなで色々考えながらこいでいると気が付けばゴールまで1km。そのままDHポジションで走って最後の200mぐらいを足りないギヤで謎なダンシングをしてレースは終了した。

会場からの帰り、大森先輩の鼻水が止まらない感じになってしまていましたが、もしかしたら僕の鼻風邪がうつってしまったかもしれません。もしそうなら本当に申し訳ありません。

全体的に今日は一日反省することが多すぎた。今から学んでいけばいいと先輩たちはアドバイスをしてくださったが、学ぶためにまずは自分の雑な態度から改める必要があるように感じた。

来年は出るかどうか決めていないが、リベンジという意味で出てみたさは少しある。来年もし出るなら、準備やアップ、ペース配分などを考えて、今日の自分とは違う成長した自分が見せれたらなと思う。

悲惨な一日だったので長くなりすぎました。申し訳ありません。次までに文章をうまくまとめる力も伸ばしておこうと思います。